声

春眠暁を覚えず

とはよく言ったものだ

この時期の休みの朝というのは、ボーッとして、なんとなく眠たい

私は、朝食前の居間で新聞を開いていた。

母「何か言った？」

遠くで大きな声がした

誰と喋ってるんだか

アメリカの大平原でもあるまいに

良く言えば、通る声

悪く言えば、近所迷惑



しばらくして、居間に来た

母「何か言ったん？」

はぁ？

何も言ってねーよ

母「そっかぁ」

・

・


母「何か言った？」

・

・

・

春ですね・・・

ハンバーグ

ハンバーグは大好物です。

でも、どうも、長いこと嫌いだと思っていたらしい。

小さい頃のハンバーグはご馳走であった。

しかし、うちのハンバーグは、真っ黒か、中まで火が通ってないか

大抵、どちらかで

好きとか嫌い、以前の問題があったのだ。

ハンバーグが嫌いだと思い込んだのは、

たぶん、そのせいだろう。

嫌いじゃないんだ。炭化したハンバーグが嫌いなだけなのに。

よくぐれなかったなぁ～（笑）



そもそも、どうして、こうも、ヘタクソなのか観察してみた。

結果は、

蒸さないから

そりゃ、どっちかになりますでしょ



表焼いて、ひっくり返したら

蓋をして蒸す

火は、弱く

ちょっとそのまま



ほら、ちゃんと出来ました。

母「そっかぁ」



というわけで、

うまくハンバーグが焼けるようになったわけなんですが、


ハンバーグがしばらく続いた。そんなにつづいてもねぇ

サスペンス

母は、ドラマ好き、それもサスペンス物が好きである。

２時間もので、殺人事件が起きるタイプ

大体、このタイプのドラマの多くは、

夜９時にはじまるというのが定番である。はじまって

事件が起きて、登場人物の関係などがわかってくる

約一時間、

私は、だいたい犯人がわかるという特技を会得した。



わかるのが嫌な人は、

この先は、読まない方がいいかもしれない



いくつかパターンがあるのだが、

まず、前半で疑いをかけられる人というのは、大概、犯人ではない。

あと、名の知れた俳優さんが出ているのに、

前半、妙に出番が少ない。

または、主要出演者の中で一番、疑われていない人

大抵、最後に崖の上で告白するのは、この人だ。



真剣に見ているはずの母は・・・、

この時点で

寝ている



チャンネルを変えると

なぜか起き上がり、

母「見てるんだよ」

絶対、見てないんだけど・・

ハム

ハムなんていうものは、

スライスしてあるのが

パックされているものとか

それが普通であって

塊になってたりするものは

そうそう、お目にかかることは無い家はね

当然のように、そのようなものを買い求めるなどということはなく

何かの拍子に、もらったものでもなければ

そんなものにお目にかかることはないのである

それでも、たまに、その何かの拍子ということも起きるわけで

いただくことになったわけなのですが・・・

厚めにスライスされて皿に盛られて出てきました

パックには無い厚さです

食べると・・・、

噛んでも噛んでも

何かが口に残っている・・



おそるおそる出してみると

ひも！


最近の高級なハムっていうのは、

ひもが巻いてある

ひも巻きハム

これが最近の流行なのか



サラミとかでも皮をとらない人なので

ありえることではあるわけなのだが

ひもは、取ってから切ろうよ

母「そっかぁ」

レンジ

電子レンジというのは、文明の利器である

電子レンジには、本来やってはけないとされることが

結構あるわけなのだが

そんなことはお構いなしなのである

電子レンジは、マイクロ波によって、水分子が振動して食品が温まる

だから、金属や金属が付着した容器は使えないし、

耐熱温度の低いプラスチック製品も使えないといっていい



また、卵や銀杏といった、膜や殻で覆われている食品を電子レンジで暖めると

爆発するというのは、よく知られていることではないかと思う



誰が入れ知恵したのか

銀杏は紙袋に入れて、破裂させている

多分、メーカーとかでは推奨される方法ではないと思う

が、これは実害がないのでまだいい。



ゆで卵がはいったものや、魚の卵を持ったもの

を暖めて爆発させたり

それも、ラップもしないからレンジが汚れて大変なことに



で、少しは学習したのか



今度は、皿に魚をのせて、ビニール袋に入れた

このビニール袋というのは、

スーパーなどのレジ済みコーナーでロールでおいてある

白っぽい感じのやつで、当然、耐熱のものであるはずものく

結果として、どうなるかというと

魚に触れている部分のビニールが融けてしまった。



それ以降、たびたび

尋ねるようになった


母「これ大丈夫？」

大抵、大丈夫だったことは無いのだが・・・

グラタン

グラタンなどというのは、普通に作るとなれば

手間暇がかかるものだ。ホワイトクリームなんぞ、

バターに小麦粉をだまにならないように混ぜ、牛乳でのばす

これだけでも一苦労だろう。

いいのか悪いのか、冷凍食品なんてものは、ただ暖めるだけで

たちどころに食べられるようになるという

なんとも便利な世の中になったものだ。

確かに、忙しい現代人においては、

そんなまどろっこしいことやってられないって思うのかもしれない

単純に暖めるだけ、これだけのこと誰だって出来る

そう思うかもしれないが

そんなこともないのである。




ある休日、

昼食に出てきたのは、グラタンだった。

冷凍のグラタンを温めたものである

のだが、

とても食べられるようには思えなかった。

ゴムというか、ビニールを焼いたようなというか、

食べ物とは思えない匂いがする



これ、どうしたの？

聞いてみた

母「暖めたんだよ」

いや、そりゃ、わかってるけどさ

この匂い、変でしょ

母「そっかぁ」

で、その冷凍グラタンのパッケージを見てみた。

冷凍グラタンにもいろいろと種類があるのをご存知だろうか？現代においては、グラタンを温める方法として

オーブンという選択肢だけではない。




これは、赤字で大きく

電子レンジ専用

って書いてある

ようするに

電子レンジ専用ってやつを

オーブンで焼くとどうなるかってことなわけだ

説明を見ないというのもほどがあるというか

器の感じでどうなるかわかりそうなものなのだが

もう、器がこんがり、狐色にこげてまして

異様な匂いを放っているわけです。

これは食べない方がいいと思った。

小倉さん

母「これ、小倉さんだよえねぇ」

ここでいう、これとは、テレビに映ったある人を指している。

小倉さんとは、フジテレビ、朝の情報番組、とくダネの総合司会の小倉さんのことである。母の名前まで出てくるテレビの人は、限られている

・

・

違うでしょ。


テレビに映った、ある人とは

まずは、サントリー

黒烏龍茶のCMをご覧いただこう。

黒烏龍茶CM

このページで言うと、写真2枚目

写真2枚目

左側の人なんだけれども

買物

ホームセンターに行った。

最近のホームセンターというのは、広くて品揃えも多い。この辺では、かなりの大型店舗といっていい。

園芸用品、電気用品、雑貨、食べ物、とにかくいろいろある。

見ると欲しくなるというのは、人間の心理として、

一般的なことなのかもしれない。

はじめは、別に何を買うでもなかったらしい。

見て回るうちに、何やら、物色をはじめた。

しばらくして、

買うものが増えて、手に持ちきれなくなってきたようだ。

買物カゴをとりに行った。

そう、何を買うという予定ではなかったからだ。

ほどなくして、買物カゴを持って帰ってきた。



さらに買物は続く。

結局、なんやかんや、商品は増えていた。


レジへと向かう。

ピッ、

ピッ、

ピッ、

全ての商品のレジを打って

最後にレジを打っていたチェッカーさんが

止まった。

えーと・・・、

何かを言いたそうな感じの店員さんあのぉー、カゴなんですけど・・・

何か恐縮したような口調である

母「ん？」

見た目は普通の買い物カゴのようなのだが

カタチはいっしょであるが、色が違っている

良く見るとそのカゴには、値札が付いている


これは・・・

母「いらない」

その買物カゴはココで販売している商品の

買物カゴだったようである。

何処から持ってきたんじゃぁ

店員さんも笑いをこらえるのが大変だったことであろう。

風邪

風邪をひいた。

今年の風邪は、食欲がなくなる。ダイエットしたい人にとっては、かかりたいくらいの物かもしれないが

私の場合は、いらないのだ。

一日は、絶食状態。

インドか何処かの、何も食べないって人の話を聞いたことがあるが、

なんだか、そんな気分だ。

こんな時は、とにかく寝る。

・・・が、

のどが痛くなってきた、完璧に風邪の症状、熱も出てきたようだ。

３７度７分、

こりゃいかん

私の場合、これだけ熱があると、もう何も出来ないといっていい。

とにかく病院へ行き、注射をしてもらって、薬をもらう

注射をすると一時的に熱が下がるので、

食べたくなくても、少しは口に出来る。

薬を飲むためにも何が食べておいた方がいい。


あとは、寝て汗をかいて、水分を取って、この繰り返しのみである。

大概は、これでなんとかなる。

こういう時、母が元気なのはありがたい。

買い物に出かけた。

一時間ほどして帰ってきて

母「冷凍食品が半額の時も安くならない、何とかダックっての買ってきたから」


さて、ここで問題です。

この「何とかダック」

いったい、何を買ってきたのでしょうか？

冷凍食品が半額の時も安くならい

カロリーも高く、のど越しがいい熱も下げるかも

そう聞いたような気がする

こんな時くらいしか、食べられないくらいの食べ物


その答えは、

高級アイス

ハーゲンダッツ

でした。




とにかく回復。

でも、この直りかけの時というのが

実は、危ない。

この回復は、薬によるところが大だからである。

しかがって、調子に乗っていると

テレビを見ているだけでも熱が上がる。

パソコンなんてとんでもない。

ひたすら寝た日でした。

といことで、これを書いているのは数日後のことである

叶姉妹

母「三女が5億円とってちゃッたって」

唐突にそういわれてもねーでも、わかった。あー、叶姉妹の話かぁ

私も詳しくは知らないが、

インターネットのニューストピックスでそんなのがあったのは、覚えている

そもそも、何の話だかわからないような、うるおぼえな断片の話をされても

わけがわからないだけなのだが



たまたま、テレビでその話題になった

それによると二女の晴栄さんが・・・・

という報道

母「なんで二女なん」

何でって事ないでしょうに

母「こっちのが取っちゃったん？」

ここで、こっちのがっていっているのは、美香さんのことらしい

だから問題になってるのは二女なんでしょ

晴栄さんとかいう

美香さんが三女なり四女なりなんでしょうよ

母「なんで」

だから、何でって事ないでしょうに

どうも、美香さんが次女で、晴栄さんとやらが三女であると

インプットされてしまっているようである

それは、そう覚えた方が悪いいわけで

だいたい、断片しか覚えちゃいないんだし、

別に二女だろうが三女でも四女でも、私には関係ない事だし

それをなんでといわれてもね

ゆば

日光というのは

ゆばが名産らしい豆乳から作る、上澄みの薄皮、生もあるし、干したものもある

あれである

お土産にもらったのだと、ゆばが食卓に上がった

湯気がでていて見た目は、うまそうではある

が

何か嫌な予感が

ひとくち食べてみる

まずい

まずいよ、食べてみ

味がないというか、味も素っ気も無いとはこのことである

醤油投入

母「うまいもんじゃないな」

ここで、ちょっと、嫌な予感というのを思い出した

このゆば、元は、どのようなものだったのだろう

その形態によっては、作り方が違ってる可能性がある

過去に、そのような体験を多々している

なので、

作り方あってんの？

と聞いてみた。

母「お湯で暖めただけだよ、説明読んだんだから」

私も説明を読んでみた。

■お召し上がり方■
そのままでも召し上がれますが、夏季は冷やしてから、 冬季は暖めていただきますとより一層美味しく召し上がれます。 尚加熱する場合はそのまま熱湯に入れて５分、電子レンジ使用の場合は上面のフィルム の数箇所穴を開けて３分加熱して下さい。

品名　味付ゆば

原材料
かつおだし、しょうゆ、食塩、こんぶだし、…

味付？

だし？



これはプラスチック容器に真空パックされていたものらしい

ここで、思いついた。

まさかとは思うんだけどさぁ

これ容器から出してお湯で暖めたん？

母「そうだよ」

これさ、そのままっていうのはさ、パックごとってことだろ

そら、味なくなるよ

母「そっかぁ？」

炊飯器

電気炊飯器を買いました。

理由は、中釜のコーティングがはげたから。

だそうです。が、まだ現役で使えてます。

しかし、言いだしたら、聞かないのです。

まぁー、いいです。買えないわけじゃありません。


ただ

洗濯機は、２槽式で、脱水層も回らなくなってきていて、

ガタゴトと悲鳴を上げている状況です。

もちろん全自動ではありません。

それでも炊飯器ですか？


母「全自動は嫌なんだよ」

だそうで

ピッピッっと何やら設定がいろいろある機械は嫌ってことみたいです。

言っときますが、別に買えないわけじゃないです



さて、

炊飯器というのもピンキリでして

安いものは、一万円弱ですし、

高いものは、１０万円くらいします。

複雑な機能がない方がいいってことのようで、

高い物には興味が無いようです。

それでも

母「IHがいい」

と、申しております。



安いのは、だいたいマイコン制御ってなっていて、

IHって付くとちょっと高いんです。


IHが何の事だか、わかってないでしょう。

多分、テレビの影響です。

だから、IHなのです。


ちなみに

IHとは「電磁誘導加熱(induction heating)」の事
コイルに電流が流れると磁力線が発生する。
この磁力線が変化すると、内釜にうず電流が流れる。
釜には電気抵抗があり、内釜自体が発熱するしくみ。

電力=電流²×抵抗 ジュール熱という

熱効率がよく、均一で、むらなく、強い火力で炊き上げられる

味噌汁

朝は味噌汁味付けは、「だし入り味噌」と「味の素」

何にでも「味の素」を入れる

「味の素」依存症といっていいくらい

とにかく、これを入れれば旨くなると確信しているようだ。


今日、味濃いんじゃない？


母「なっ」

簡単に同意するのネ！


母「煮詰まっちゃったんだよ」

いつも味噌汁は、熱くて飲めないくらいなのだ。

それでいて、塩辛い

ようするに水分がとんで、味が濃くなったってことだそうだ。

そのくらい煮詰めるのだ。

そんな煮詰めなくていいと

再三、言ったところで、聞く耳を持ちゃしない

が、


味噌汁は、沸騰させてはいけない

と

テレビでやっていた

テレビのいう事は、効くのである

だから、いつも言ってるじゃん

母「そっかぁ？」


こんな事は、序の口なのだ

うちは、こんな事、無いと思ったあなたは、素直に感謝しよう。

うちは、もっとひどいと思ったあなたは、貴重な体験をしている、感謝しよう。


この物語はフィクションであり…略

というわけで、つづく

シチュー

ジャガイモ、ニンジン、タマネギ…

切って、炒めて

今日は、クリームシチューといったって、インスタントの素を使う

そもそも、料理がうまいとは言えないので

インスタントの方がうまかったりするのだが

説明書きも読まないものだから、分量が適当。

ちゃんと作れば、きっとうまいに違いない

と、いつも思う。

が、

それでも

とんでもなく食べられないものを作る時があるのだ

母「２時間煮込んだんだよ。うまいだろ？」

.

.

.


わぁ、これ、しょっぱいよ。

母「そっかぁ？」


それもそのはず、肉の変わりにベーコンが入っている

ベーコンの塩味が…

そりゃ、塩辛くなるだろう

そうでなくても

普段から塩加減は濃い目だし、

こういうときに限らず、

食べきれないくらい沢山作る


こんなに作っちゃってどうすんだよ


この物語はフィクションであり、
実在する人物、団体、事件、その他の固有名詞や現象などとは
何の関係もありません。
嘘っぱちです。
どっか似てたとしても、それは他人の空似です。
って書いておく

女優

何気にテレビドラマを見ていた

「ヒミツの花園」フジ系列

火曜、夜１０時

主演　釈由美子

母「この子は、こないだピアノ弾いてた子だろ？」

ここで画面は

釈由美子を捉えている

したがって、ここでいう、主語の、この子とは

釈由美子のことであろう

さて、

ここまでで、この文の意味がわかった方はご連絡いただきたい。

もれなく、ほめて差し上げよう。

たとえGoogleの検索エンジンでさえ

答えにたどり着くことは出来ないだろう

人間の思考回路はすばらしいものなのだ



さて、答えは、

こないだというのは、ここ２、３ヶ月のことで

ピアノを弾いてた子というのは、

「のだめカンタービレ」に出演していた、上野樹里のことである

つまり、釈由美子と上野樹里が

同一人物かと聞いているのだ。


私は、この答えをたった２秒で導き出した。

確かに、同系列の美人であるかもしれない

がしかし、

釈由美子は釈由美子であって上野樹里ではなく

上野樹里は上野樹里であって釈由美子ではないのである

年齢も違えば、芸暦も違うだろう

血液型だって違うぞォ

この二人を同じ種類にカテゴライズするなんぞ、そう出来るこっちゃない

なんてことを言ったところで、わからないだろうから

違ァよ

と答える

母「そっかぁ？」