2007年5月16日水曜日

霜降

うちでは、牛肉が食卓に上がることは、ほとんど無い。

それが、どういう理由によるものなのかわからないが

そのように育つと、そういうものだと思うものだ。

ある日、友達とデパートに行ってきたらしい母は、

よせばいいのに、友達が買ったからと、神戸牛の霜降を購入してきた。

ステーキ用というヤツだ

いったい、いくらしたのだろう

こんなことに見栄を張るなんぞ、馬鹿らしいことだ



少し不安な夕食・・・

当然のように、扱った事の無い食材であるからだ



塩コショウをかけて焼いたらしい、一応、焦げてない。



ナイフで切ってみると、これが良く切れない・・。

なんだこれは?

おかしいなと思いながらもすべてを丁度良いサイズに切断して、

いざ、その肉片を食べようとしてみると、何か幕のようなものが・・・

剥がれそうだったので剥がしてみる・・・

その膜は、

透明度があり、実に人工的なほど均一の厚さをして

コショウと肉汁で染まっていた。



よく見ると、この肉片だけでなく、肉全体にあるようだ。

いくつかを剥がすと、その全貌が明らかになった。


だ。


高級な肉を買うと包装時に使われる、ちょっと透明っぽい紙。

テレビで見たことがある。


紙を丁寧に全部はがすと塩コショウはなくなった。

なに紙ごと焼いてるん

母「そっかぁ」


仕方が無いので、醤油をかけて食べた。

そんなうまいとは思えなかった。

神戸牛が悪いわけではないと思う。

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