2006年9月21日木曜日

迷惑メールバスターBecky!プラグイン説明書

迷惑メールバスター Becky!プラグイン 説明書 V1.11
機能
このソフトは、Becky! ver.2 用のプラグインで、メールヘッダを解析して、システムなど機械的な処理や特殊なソフトにより、大量に送信されている可能性のあるメールを判定しています。
さらに、アドレスに対しても削除やセーフといったリストに簡単に登録できるようになります。

このうちtextメールの場合は、bulkとしています。これには、スパム、広告、メールマガジン、サーバの返信などを含みます。(必要なメールマガジン等はセーフリストに登録してください)

さらに、何らかの添付ファイルが付いているものは偽装としています。スパムなどもありますがウィルスの可能性が大きいメールです。

この解析により、効果的に迷惑メールを削除することが可能です。
使用状態によりますが、下図のようにチェックをすべて入れれば、8割りくらいは、思った通りに「ごみ箱」に行くと思います。
残りの1、2割は、削除リストにアドレスを登録しておくことで精度を上げていきます。
逆に必要なメールについては、セーフリストに登録することで対象を外すことが出来ます。

それぞれメールを選択した状態で右クリックし、
「迷惑メール:削除リストにドメインで追加」
「迷惑メール:削除リストに追加」
「迷惑メール:セーフリストに追加」
を選択するとリストに追加されます。

詳細な設定はBeckyのメニューから「ツール」「プラグインの設定」「Becky!迷惑メールバスター」で行います。
使用方法
■ファイル構成
pl_com.dll   プラグイン本体
pl_com.ini   設定ファイル、導入後、設定を変更すると作成されます
pl_com.htm  説明書
pl_com<フォルダ> データファイルフォルダ

■インストール
Becky!プラグインとは、Becky!が起動された時に読み込まれるDLL形式のプログラムで、特定のイベントが発生したときに通知を受け取り、Becky!をコントロールします。プラグインモジュールは、Becky!が起動時に検出し読み込むことができるよう、
[Becky!'s program directory]\PlugIns\
のディレクトリに入れてください。
pl.exeを実行すると(Becky!を終了した状態で行ってください)

画面がでますので、特に変更していなければ「OK」を押してください。
XPでSP2以降ですと、「発行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか?」という選択肢がでます。実行をクリックしてください。
インストール後Becky!を起動すると、プラグインを導入してよいかどうか聞いてきますので、 OKして下さい。

■アンインストール
プラグインは、Becky!のメニューの「ツール」から「全般的な設定」の「高度」タブにある「プラグイン」で表示される一覧からアクティブにするかどうかを切り替えることが出来ます。
設定変更後はBecky!を再起動する必要があります。
上記設定により機能しなくなりますが、ファイルも消したいという方は、ファイル構成で示した該当ファイルを単純に削除してください。

■効果
このプラグインは、全てのメッセージを受信したときに呼び出され、 「受信箱」に対して、条件にあったものを「ごみ箱」に移動します。メールを移動しかしませんので、削除は、別途行ってください。

■注意
フィルタリングを設定している場合は、フィルタリングが先に処理され、残った「受信箱」に対して、働くことになります。プラグイン処理を優先する場合は、振り分けはあとから行うようにして下さい。

IMAP4の設定でご覧の場合は、性質上、このプラグインは機能しないと思います。 POP3でご使用ください。

オプション

項目
機能
日本語以外のメールをごみ箱に iso-2022-jp指定以外がごみ箱にいきます。
「未開封のみ対象にする」
新着のみ対象にする
未開封のみチェックします。
新着のみチェックします。
注:この設定の時は、受信箱は受信順のまま、ソートしないでください。
全てのメールボックスを対象にする 全てのメールボックスをチェックします。
注:メールボックスの数を増やした場合は、Becky!を再起動しないと、反映されません。
フィルタリングを優先する Beckyのフィルタリング機能を先に行ってからプラグインの振り分けを行います。
Sub Subject:の指定が無いか、255文字以上のタイトルの場合、bulkにします。
To To:の指定が無い場合、bulkにします。
Date Date:の指定が無い場合、bulkにします。
Msg Message-ID:の指定が無い場合、bulkにします。
Type Content-Type:の指定が無い場合、bulkにします。
8bit このメールは、ちゃんと届いてない可能性があります。通常は7bit方式です。
X-Mailer X-Mailerの指定が無い場合、bulkにします。
ここには、送信したメールソフトの名前が入ります。知らないメールソフト名が多い時は、フィルタリングと併用しましょう。
Webメールや携帯メールでは、無い場合があります。
処理後に新規メールが残ったときの処理 WAVファイルや、実行できるファイルを登録できます。
振り分けを実行 通常、プラグインの処理よりBeckyのフィルタリングが優先されます。
プラグインの処理をしてからBeckyの振り分け処理を行いたい場合にチェックします。
Beckyの「ツール」-「フィルタリングマネージャー」-「オプション」-「受信時にフォルダへの振り分けをしない」にチェックしてください。
削除リスト最適化 削除リストを編集した時、
.ru
のような指定をすると
xxx.xxxxx.ru
yyy.yyyy.ru
のようなアドレスは .ru で検知されるので、不要となります。
この時、削除リスト最適化を行うと、これらの不要なアドレスを消すことが出来ます。

■高度な設定
メールを色分けするようにしました。
デフォルトは
[OP]
color1=0000FF
color2=FFC000
color3=0000CC
値はBGR、becky SDK準拠となります。

特殊ヘッダを追加するようになりました。
追加される特殊ヘッダ 意味
X-pl_com: del balk bulkで指定された
X-pl_com: del list 削除リストで指定された
X-pl_com: del other maillist.txtで指定された
(maillist.txtは、大量送信用メーラーを指定します。X-Mailer:
このようなメーラーを使う場合は、ドメイン指定の削除などで効果があったのですが、最近はそうでないこともあるようなので)
X-pl_com: safe セーフリストで指定された

HTMLのチェックは、純粋なHTMLメールの意味で、一般人が送るものとは違います。 OutLookのデフォルトの状態で、送るものは、テキストも付いています。なので、普通はチェックを入れておいてもいいでしょう。
もし、すべてのHTML付をはじく場合は、
Becky!のフィルタリングで
「Content-Type:」が 「multipart/alternative」を振り分ければよいでしょう。
添付のチェックは、状況によりますが、添付メールを送る人は、ひたしい知人くらいではないかと思います。そういった人は、セーフリストに入れておけばいいでしょう。セーフリストの処理が優先します。たぶん、いらないメールの方がい多いのではないかと思います。

balkのチェックは、迷惑メールが多いと思うのですが、メーリングリストや携帯からのメールなど、一般的なメールと違うとひっかる場合があります。この場合も必要なものはセーフリストに入れる方が効率が良いと思います。

偽装のチェックは、ほとんどいらないものだと思います。これがうまくいかない状況では、このプラグインの意味がないかもしれません。

削除リストを編集すれば、ドメインだけでなく
.ru
のような指定も有効です。
ただし、xxx.ruxxx.jpのようなアドレスも含まれるので注意が必要です。
.か@が含まれる文字列が有効になります。

FAQ
質問 回答
bulkの判定はオプションのSub~8bit意外にも判定基準があるようですね はい、Sub~8bitは、補足的なものです。
システム的に大量に送信している形跡のメールを検知しています。
詳細を語りすぎると対応されてしまうかもしれないので、伏せますが、外部に接続してデータを参照するなどはしていません。プログラムも小さいですし負荷も少ないはずです。
削除リストやセーフリストは送信アドレスのみをみているのでしょうか?それともヘッダ情報全体をみているのでしょうか? From:に指定されたアドレスになります。
したがって、知り合いのメールアドレスを装ったウィルスメールなどがあった場合は、残ってしますことになりますが、かなりまれなことでしょう。
仕事で不特定多数の方からメールを受けていますが、大部分はOKなのですが、一部、必要なメールが削除されるので困っています。 特殊な送り方をしているのだと思います。セーフリストに入れるようにしてください。
特殊というのがどういうのかというと色々なケースがあるのですが、いくつものメールアドレスを使い分けているような人とか、
携帯のメールもかかる場合があります。(携帯メールを救う場合はセーフリストにドメインで登録することも出来ます)
契約したプロバイダのメールを使って送っているという普通の人は引っかからないと思います。
それそれ使用状況が違いますから、確定的なことはいえませんが、大体は、ほとんどを削除の指定にして、知り合いをセーフリストに入れるのが良いと思います。削除リストに迷惑メールを登録するのは、きりがないですから。
メールサービスによっては、ヘッダの返し方が違っていたりする場合があるようです。その場合は、うまく機能しない可能性があります。

バージョンアップ履歴


バージョン
主な変更点
V1.11 色分けを設定可能に
フィルタリング優先追加
V1.10 色分けに対応
V1.09 リモートメールボックスでアドレス指定すると落ちるを回避
V1.08 複数のメールボックスに対応
条件によって選択メールにカーソルが戻らないバグ修正
V1.07 未開封のみチェックを新着のみに変更
V1.06 処理後にビューが消えないように
X-Mailerを追加
未開封のみ対象にするを追加
他バグ修正
V1.05 受信箱でメールを指定したいた場合に処理後戻るように修正。
日本語以外のメールをごみ箱にを追加。
プラグイン処理後、フィルターを実行する機能追加。
他バグ修正
V1.04 詳細設定を追加。処理後の残メールでの処理。削除リスト最適化など。
V1.03 リスト読み込み時のファイルチェック方法を修正。
V1.02 アドレスリストファイルがなくて追加した場合にメールを複数指定していた場合、メッセージを何回も出すバグ修正。
V1.01 アドレス追加をリストビューに変更。
設定が無い場合アドレスリスト初期ファイルを作るようにした。
アドレスリストファイルがなくて追加した場合にメッセージを表示するようにした。

2006年9月9日土曜日

主なバージョンアップ内容

V1.25
  • 初期ファイルを変更後メールユニットに飛ばなくなってました。修正。
  • ダイアログでPCに負荷がかかり過ぎるのを修正。
V1.24
  • ピッチベンドセンシビリティに対応
  • バージョンの変更が可能に。iniファイルのversの記述を変更することで可能
V1.23
  • 設定ファイルを変更
  • pmd変換でドラムで範囲外の音があったときバングアップするバグ修正
  • ノートオフが抜けているMIDIを変換するとハングアップするバグ修正
  • MMF変換でドラムパート以降の変換がおかしいバグ修正
  • 504iシリーズMLDのMFi3に対応
V1.22
  • 自動分離のバグ修正。
  • インターネットに繋がっている時だけバージョンアップ情報取得の変更。
  • J-PHONE追加。ダイアログ修正
V1.21
  • N モジュレーションに対応。
  • 自動分離の方法を変更。
V1.20
  • データによってループがうまくいかないことがあったようです。
V1.19
  • コントロール系が反映されないバグがありました。
V1.18
  • 何度もmld←→midを繰り返すとヴォリュームがだんだん小さくなるバグがありました。
V1.17
  • 全然駄目でした。繰り返しコマンドに対応した思う。
V1.16
  • 繰り返しコマンドに対応した思う。
V1.15
  • ドラッグ&ドロップで半角スペースがあっても大丈夫になった。
  • デフォルトでPITCH BENDをoffにした。
V1.14
  • テンポを展開で、端数補正をやるようにした。
  • PITCH BEND対応
V1.13
  • テンポを展開で、うまくいかないファイルがあった。修正
V1.12
  • タイトル文字が増えた(半角で128文字)
V1.11
  • 自動分離でドラムを使わない時のバグ修正。
  • au出力時、自動分離もONだと上手く行かないバグ修正。
  • ベロシティー無効時メッセージを表示するようにしました。
V1.10
  • オプションでマスターボリュームを設定可能にしました。
  • MID作成時、format0のファイルを作成するようにしました。
V1.09
  • オプション設定画面(Shiftを押した状態で起動すると設定画面が出ます。)
  • ドラッグアンドドロップ時も設定が有効になるようになりました。
V1.08
  • テンポチェンジを自動展開するようにしました。
V1.07
  • 自動分離の際、自動分離が有効なら「自動分離しました。」というメッセージを出すようにしました。
V1.06
  • Nでも連続音が鳴らないらしいのでゲートを1短くしてみました。
V1.05
  • 自動分離で音色変更などの割り振りが変になることがあったようです。
  • auでテンポイベントは無意味だったので無くなりました。
  • その他
V1.04
  • 自動分離でエクスプレッションのイベントがあると変になることがあったようです。
  • auでテンポイベントが重なると鳴らないらしいので1ずらすようにしてみました。ファイル名最後#で有効。
  • その他
V1.03
  • エクスプレッションの計算が違ってました。
  • auで連続音が鳴らないらしいのでゲートを1短くしてみました
  • その他
V1.02
  • どうも携帯で鳴る音の方が、1オクターブ高いようです。ですので、低い方をデフォルトにしました。今まで、オプションで低くする設定をしていましたが、逆になります。オプションを設定すると高くなっていきます。今までMIDからMLDに変換したものをMIDに戻すときはオプション設定をしてください。

    502系では、低音がほとんど聞こえないので高くした方がいいかもしれません。
    また、CY10での赤字表示も1オクターブずれるということかな
V1.01
  • サスティンを展開するようにしました。
  • au用に変換のサイズを大きくしました。
  • au用ドラムの変更
V1.00
  • デフォルトで頭の自動カットをするようにしました。 MIDIデータの頭にある空白をつめ、はじめにあるノートオンまでデルタタイムを0にします。
    これによりオプションMEASGは、なくなりました。
  • MIDIにCueポイント(テキストイベント7)を入れておくとその位置からコンバートします。このときノート以外の情報については、0の位置で記録されます。
    サンプル cydemo1_.MID cydemo2_.MID
  • エクスプレッションを計算でボリュームに反映するようにしました。
  • 自動分離の時、exstタグを外すようにしました。(転送時影響?)
  • auの携帯(C401SA C402DE C403ST C404S C405SA C406S C407H C408P C409CA)対応。
  • auのPMDファイルからMIDにすることもできます。
V0.99
  • 502出力バグ修正
  • エクスクルーシブ対応、LED、バイブ、声など
V0.98
V0.97
V0.96
V0.95
  • FM系ドラムの修正
  • Nリンクソフト対応など
V0.94
  • サイズ確認バグ修正
V0.93
  • 自動分離機能搭載
  • オプションなど
V0.92
  • 変換効率改善
V0.91
  • 16チャンネル対応
V0.90
  • リリース